グルメを追い求める人もたまには趣向を変えて、山の中で「そうめん流し」はいかがでしょうか。
若いファミリー、カップル、お年寄りなど多くの人を楽しませているのが水俣市久木野の寒川水源亭。7月の暑い盛りの土曜日に行ってみました。
ここは真夏でも涼しいスポット
昼前なのに次々にお客が訪れています。メニューは山あいの里らしく、そうめんのほかにヤマメの塩焼き、おにぎりなどがあり、金額は驚くほど安いです。
横を流れる寒川源流のせせらぎから冷気が立ち込めて、真夏なのに窓もなくエアコンもないのに肌寒いほど。
定番のそうめんやヤマメなどを注文
テーブルの中央で冷たい水がグルグル回るそうめん流し器に、ざるに入ったそうめんを一気に投入、そうめんが躍るように回ります。
回るそうめんを箸でひとすくいして、薬味のワケギとショウガの麺つゆに半分漬けて口に運ぶと、まさに喉ごしツルリ。冷たく冷えたそうめんがクセのないヤマメの塩焼きやおにぎりと相まって何よりのグルメでした。
伝統を繋ぎ続ける素晴らしい山里
責任者の人に聞くと、地元寒川地区の婦人会で運営し、開店して63年になるそうで、伝統を受け継いでいく姿に感動しました。
この地区は林業や棚田を若い後継者が守り発展させている場所としても知られています。
そうめん流しは期間限定ですが、田んぼを灯りで照らす棚田祭りや美しい村の風景やいつでも地元産の農産物などが楽しめる素晴らしい山里です。