八代市東陽町から県道25号線を五木村へ向かうと山の頂上に大通峠トンネルがある。そのそばに、「ポツンと一軒家」のcafeがある。
ここの窯で焼かれた焼き物を見ながら珈琲が飲める。春は緑、秋は真っ赤な紅葉が楽しめる大自然の中。
店に入るとオーナーの陶芸作家・永尾忠次さんが、自らコーヒーをたててくれる。
美味しい珈琲を頂きながら所狭しと陳列された作品を見て、作品の生まれたきっかけや、陶芸の手法など貴重な話が聞けた。
永尾さんはアジア工芸展、全国公募陶芸財団展、県美展など数多く入選している著名な作家だ。
草花や猫や蝶などを絵柄にしたお茶椀・カップ類、ランプシェードなど生活を彩る作品が見事。
中でも粘土で紐を作り、実際に苦労しながら結んで焼いたという娘さんの子供の頃の靴は圧巻。本物と見間違えるほどの迫力が感じられた。
象嵌、搔き落とし、泥彩などの手法があるそうだが、握り具合がよくビールにもお茶にも珈琲にもよい、搔き落としの樹木絵マグカップを購入した。日常の疲れやストレスを癒すには、最適の「ポツンと一軒家café」だった。
手づくり工房どんぐり いつき焼 端海野窯
住所 熊本県球磨郡五木村乙1601-12
TEL 0966‐37‐7140
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定休
※取材時点の情報のため変更の場合もあります。