「創業160年、安政時代から続く7代目若松屋」と聞いただけで鰻の蒲焼が匂ってきそう。
11時半に老舗の玄関を目指すと、店の周囲はやはり通りの人を誘う蒲焼きの煙が充満している。五高時代の池田勇人・元首相も訪れたのもうなずける。
植え込みや石畳や格子戸を抜けて店内に入ると、すでに満席状態。案内され畳敷きのこあがりで松竹梅のうち竹コースを注文。
少し待って出てきたのは、重箱に入った照りのある大量の鰻と真っ白な重箱ごはんと、肝とうずらの卵のお吸い物。
甘めの秘伝のたれは160年もの間、人々をうならせて当然な気がする。お口直しのデザートも優しい。ご飯にちょっぴりの鰻ではなく、大きな鰻の切り身をほうばりながら、少しだけご飯を食べねばならない幸せを味わった。
年に一度くらいはまた行ってみたいもの。帰りの12時半には入り口に「本日は売り切れました」のお知らせが。
鰻七代目「若松屋」わかまつや
住所 住所 熊本県熊本市南区川尻4丁目9-12
TEL 096-357-9020
営業時間 11:30~14:00/17:00~19:00
定休日 水曜日