
熊本市中央区にある熊本県伝統工芸館が、2026年3月20日(金・祝)にリニューアル。昭和57年の開館以来初となる大規模改修で、展示空間の刷新・ショップの拡張・館内カフェの新設が行われ、展示・購入・滞在を一体化した施設へと生まれ変わりました。
全国に2館しかない県立の伝統工芸館として、熊本の工芸文化を発信する拠点施設です。
リニューアルの概要
今回の大規模改修では、2階の貸出可能な展示室が2室から6室に拡大され、熊本城を望む開放的な展示室も新設されました。1階にはカフェとラウンジが加わり、展示鑑賞後にゆっくり過ごせる空間が整備されています。
工芸ショップは売り場面積を大幅に拡張。季節に合わせたディスプレイを配置するなど、フォトスポットとしても活用できる構成になっています。観光客の土産需要だけでなく、地元の人が日常的に立ち寄れる施設を意識した内容です。
工芸ショップ「匠」
館内の工芸ショップ「匠」では、熊本県指定の伝統的工芸品が一堂に揃います。肥後象がんや陶磁器、刃物、木竹工品などの逸品から、彦一こまや木葉猿などの郷土玩具まで幅広く取り扱い、オーダーメイドにも対応しています。
大切な人への贈り物から日常使いのアイテムまで、熊本の工芸文化を一カ所で体験できるショップです。
館内カフェ「COFFEE KADO」
リニューアルにあわせて、館内に「COFFEE KADO」が新設されました。
2017年 Japan Hand Drip Champion・久保田洋平氏が熊本で営む自家焙煎コーヒー専門店です。
世界各地から厳選した豆を使用し、ハンドドリップで提供されています。展示鑑賞後の滞在場所としても利用できます。
※COFFEE KADOの詳細は別記事で紹介しています。
オープニングイベント(期間限定)
リニューアル記念として、複数の特別企画展とイベントが開催されています。いずれも観覧無料です。
特別企画展1|ミニチュアくまもと 旅するモン
会期:2026年3月20日(金・祝)〜5月17日(日)
会場:2階展示室
ミニチュア写真家・見立て作家として世界的に活躍する田中達也氏が、熊本各地の風景を伝統的工芸品や農産品を使ったミニチュアアートで再現した作品展です。熊本城や阿蘇など、熊本地震からの復興を遂げた熊本の姿も作品として表現されています。Instagramのフォロワーが400万人を超える田中氏の作品を、伝統工芸との組み合わせで楽しめます。
特別企画展2|東耕平作品展 NEWS PAPER ANIMALS
会期:2026年3月20日(金・祝)〜5月17日(日)
会場:2階展示室
彫刻家・東耕平氏が新聞紙とセロファンテープだけで制作した、躍動感あふれる動物たちの作品展です。2012年にポーランドのビエンナーレで初発表した独創的な表現で知られる東氏の作品を、間近で見られます。
熊本ミュージアムラリー
対象期間:2026年3月20日(金・祝)〜3月31日(火)※休館日除く
隣接する熊本県立美術館と連携したイベントです。両施設を訪れた方に特別なプレゼントが用意されています。美術館と伝統工芸館をあわせて楽しむ機会として活用できます。
※各イベントの詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。
熊本県伝統工芸館 基本情報
住所:熊本市中央区千葉城町3-35
電話:096-324-4930
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜日・年末年始(月曜祝日の場合は翌平日)
公式サイト:https://kumamoto-kougeikan.jp/
まとめ
展示・ショップ・カフェを一体化したことで、熊本県伝統工芸館は「見て終わり」ではなく「訪れて、買って、ゆっくりできる」施設へと変わりました。全国に2館しかない県立の伝統工芸館として、熊本の工芸文化に触れる拠点として位置づけられています。