別荘地のような静かな場所のホテルに泊まりたいというのが私の願い。
11月初めというのにまだ秋の気配が漂う阿蘇に、このほどリニューアルオープンした「亀の井ホテル阿蘇」に泊まる機会を得た。
阿蘇の自然に囲まれた場所で、家族旅行にも大人のリトリートにも最適な宿を探している方に向けて、実際の滞在をもとにレビューをまとめました。
目次
亀の井ホテル阿蘇|アクセス情報
| 住所 | 熊本県阿蘇市一の宮町宮地5936 |
|---|---|
| 電話番号 | 0967-22-1122 |
亀の井ホテル阿蘇のロケーション|静けさと自然に包まれた滞在の始まり
熊本方面から国道57号線を走って一の宮町を右に折れると白亜の仏舎利塔が立ち、春にはミヤマキリシマが咲き誇る仙酔峡の道へ。かつてここはロープウェイに乗り次いで火口へ行く道で、観光客でとても賑わっていた。
今は阿蘇青少年交流の家があり静かな場所で、最適のリゾート地になっている。近くには阿蘇神社や内牧温泉がある。
ロビーの吹き抜けが圧巻 | 到着から非日常を感じる演出

迎えてくれたのは手を広げて客を迎えているような大きなホテル。

玄関を入るとロビーの広さに驚いた。なんと三階まで吹き抜けの贅沢な作りのロビーになっている。
チェックインするお客さまをここで迎えるのは、大きなくまモン、そしてウェルカムドリンクの温かいお茶。ホッコリとした気持ちが湧いてくる。

売店にもオリジナルの品ぞろえが豊富で、良質なものが多い。
1Fリニューアルしたデラックスルームとキッズテラスルーム|家族5~6人泊まれる広々空間

キッズテラスルームは最大6人まで泊まれる。
案内されたのは1階にあるファミリー向けの「キッズテラスルーム」。
この階にはキッズルーム4部屋、露天風呂、サウナ付きのデラックスルーム3部屋がある。どの部屋もリゾート気分が存分に味わえる仕掛けになっている。

キッズテラスルームにはダブルの大きさのベッドが二つ、そして二段ベッド、さらにソファーベッドがあり、家族6人がゆったり宿泊できる。

キッズテラスルームのテラススペース|出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
部屋の南側にはベランダがあり、広大な芝生の庭に通じており、ベランダで椅子に腰かけていてもリゾート気分全開だ。

壁いっぱいの巨大なテレビも、日常にはないサプライズを演出していて心憎い。
仙酔峡温泉で心身ともにリラックス|美肌成分シリカを含む湯
夕食前にひと風呂浴びようと、パリッとノリの効いた浴衣と半纏をもらって、大浴場「仙酔峡温泉」に行った。

大浴場「仙酔峡温泉」出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
広い浴槽と洗い場とサウナは気兼ねなくゆったりと過ごすことができ、露天風呂には眼前に自然を模した庭園があり、心身ともに癒される。

露天風呂|出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
外国の男性客が数人、首までつかりながら、「アメリカにはサウナしかない、日本の温泉は“グレイト!”」と喜んでいた。阿蘇のサイクリングツアーにアメリカとオーストラリアから参加しているという。

泥パック|出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
「女性向けの泥パックも人気があります。当ホテルの温泉に含まれるシリカ(メタけい酸)が、美肌の湯の基準(50mg以上)を大きく上回り、肌に潤いを与える泉質です。ミストサウナや泥パック設備も新たに登場しました。」と当ホテルの小北支配人。
くまモンルームとキッズパーク|子どもも大人も楽しめる工夫
3階の部屋も支配人に案内して頂いた。

くまモンのインテリアやグッズに取り囲まれ、部屋自体が楽しめる空間になっている|出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
3階には今回新設された「くまモンルーム」。
「くまモンルーム フォース(4人用)」「くまモンルーム トリプル(3人用)」「くまモンルーム クイーン(2人用)」の3タイプがある。

また、2階には子どもの遊び場「キッズパーク」がある。
電話でお話をしながら阿蘇のことを学ぶホテルオリジナルのゲームが設置してあり、読書やゲームなどが楽しめるコーナーがいくつも用意されている。幼児から低学年まで向けによく工夫されているのが伺える。
6F客室から阿蘇五岳を一望|絶景ビューの「スーペリアルーム」

6Fスーペリアルームは落ち着いたトーンの空間
6階はスーペリアルーム。「山岳リゾート + リラックス & ナチュラル」と当ホテルがうたっているように、部屋からは根子岳と高岳が作る涅槃像(ねはんぞう)が目の前に広がり、その手前にはきれいな森がある。

それを借景としてホテルの広大な庭が広がっている。絵にかいたような美しい景色だ。

昼間は広大な阿蘇五岳を愛で、夜明けに始まり、秋のまだら雲へと変化する光景を見ることができた。


いい時いい場所に出会えた幸せをかみしめた。

全部食べたい。地元熊本の食材を使った種類豊富なディナービュッフェ

地元熊本の食材満載「ディナービッフェ」出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
なんと言ってもホテルではどんな美味しい食事に出会えるだろうかと期待するものだ。

出典:亀の井ホテル阿蘇公式HP
ビュッフェはロビーから2階に階段を上がった場所。まずはその広さと料理の種類の多さに驚いた。
白いコック服のスタッフさんたちが、ヤマメの塩焼きやカルビの焼肉をその場で熱々に焼いてくれた。まずはこれを頂かないと。

そして、天草直送のタイやブリ、イカなど生きのいい刺身、マグロやエビの握り寿司。さらに時間をおいて創作料理や豊富な地元食材の料理を少ししずつ頂いてみた。

新鮮さと美味しさに、これぞ舌鼓というにふさわしいと思った。
平日にもかかわらず、沢山の客が思い思いに席を埋めていて、この雰囲気もリゾートホテルならではだと思った。こんなにメニューが多いと、少しずつ沢山の種類を、と欲張りたいものだ。

コーヒーとプチデザートのタイム、次はフルーツのタイム、といつまでもビュッフェで楽しんだ。
期待以上の食事だった。
また夜食として、3種類の担々麺を月替わりで無料提供しているのも魅力で、お客に喜ばれている。サイクリングツアーの外国人客も「サービスも食事も素晴らしい!」と満足気だった。
季節イベントも豊富|飽きさせないホテルの工夫
このホテルでは、ワークショップイベントやスターウォッチングなどお客を飽きさせない仕掛けが数多く用意されている。
宿泊した感想まとめ|食事・温泉・客室の満足度が高いホテル
総じてこのホテルは、比較的リーズナブルにもかかわらず、リゾート気分を最高に楽しめる工夫がなされ、特に食事が充実していると思った。
「地元熊本産の、新鮮で美味しい食材を楽しんでもらい、大人のお客様には癒しを、お子様にはのびのびとした時間をご提供して参ります」という支配人の言葉からもそれが感じられる。良質のリゾ-トホテルだった。(感想記 / OT)

◆公式サイト案内
亀の井ホテル阿蘇の宿泊プランや最新情報は、 亀の井ホテル阿蘇 公式サイト から確認できます。











